
地獄に魅入られた男ランボー
著者がランボーの足跡を追っていく
追えば追うほど、ランボーの影は遠のく
坂道や路地、カフェをめぐり、ランボーゆかりのホテルに泊まる
裏通りに踏み込み、ランボーの詩の一節を口ずさむ
愛しさと憎さのためにランボーを撃ってしまった
ヴェルレーヌの心を推し量りながら
フランスの詩人アルチュール・ランボー(1854-1891)は、数奇な運命に導かれ、若き天才詩人と謳われ、10代にしてすでにパリ詩壇に熱狂的に迎えられる。ポール・ヴェルレーヌの熱愛によって、禁断の旅にも出る。著者はそんなランボーに魅せられ、パリ、シャルルビル、ロッシュ村と彼の跡を追って、ランボーゆかりのホテルに泊まり、カフェや路地をめぐり、彼の人生に自らの人生を重ねる。その読者もまたきっとランボーの詩やゆかりの地に自らの足跡をたどるにちがいない。
ランボーファン必読のランボーガイドです。
http://www.kankanbou.com/books/essay/0383