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小野田光『蝶は地下鉄をぬけて』

1,870円

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【帯文】 放物線をながめるように 見わたすと、この世は明るくておもしろい。 たとえ何かをあきらめるときであっても。 (東直子) 【著者プロフィール】 小野田光(おのだ・ひかる) 1974年、東京都生まれ。「かばん」会員。 2018年、「ホッケーと和紙」により第64回角川短歌賞佳作。 フォトグラファーとして、主に人物肖像、スポーツ写真などを撮影。 @hikarutanka 【5首】 つめたさのない夏なんてあるものか さよならの著作権はぼくのだ 国境を解かれた陸の果てに舞う百年のちの手旗信号 君は鳥になっても信号待ちをする枇杷の実ほどの自信を抱いて 間違えた靴のままゆく舗装路が海になっても終わらない夢 ローム層にしずかな記憶抱く街で八万台の複写機光る http://www.kankanbou.com/books/tanka/shinei/0347

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