第二回笹井宏之賞大賞受賞!
「ラフなたたずまいを保ちつつ、その実言葉のすみずみにまで神経が行き届いた歌集だと思う。魅力が尽きない」(染野太朗)
「短歌というゲームの上手なプレイヤーという以上の、短歌と世界について自分の頭で考えられる作り手であることをわたしはとても貴重に思う。それができるというだけできっと、100点満点でいって300点なのだ」(永井祐)
「奥深くも浅くも様々なものをみせてくれそうで(安直な言葉だが)今後が楽しみだ」(長嶋有)
【自選五首】
たいようが食べたいようと言いあえば遠くで夏が終わってしまう
ウォーリーをさがせ!を描いている人がウォーリーを描くタイミング いつ
堤防を上りつめたらでかい川が予言のように広がっていた
ザハ案のように水たまりの油膜 輝いていて見ていたくなる
品川の手前で起きてしばらくは夏の終わりの東京を見た
http://www.kankanbou.com/books/tanka/0404