詩人の舌と、美容師の指と、都市生活者の肌で、
世界は見なれない色へと染まってゆく。(山田航)
【5首】
海の向こう風の休まる土地からの手振れのような写真が届く
吉田さん来てないけれど元気かな無邪気なくせ毛に悩んでないかな
君は表情をぼかしながら私の記憶にとどまってきっと居心地がいいのだろう
ビル風で罵れよ秋 取り留めのない話題なら持っているんだ
故郷には届かぬ台風この街を通過しのちに夏を知らせる
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