待望の増刷!!
◎2007年「やがて秋茄子へと到る」30首で「短歌研究」新人賞最終候補となった新鋭歌人の第一歌集。
◎20代の歌よ、こんにちは。そしてさよなら。美しく、せつなく、不思議な余韻がひびく青春歌集。
◎1頁に1首を配して、195首をおさめた。ブックデザイン:関宙明(ミスター・ユニバース)
■著者
堂園昌彦(どうぞの・まさひこ)
1983年11月東京生まれ。2000年、短歌を作り始める。2003年「コスモス」「早稲田短歌会」入会。2007年「やがて秋茄子へと到る」30首で短歌研究新人賞最終候補。2008年「pool」参加。現在「pool」所属、「ガルマン歌会」運営。
■本歌集より
美しさのことを言えって冬の日の輝く針を差し出している
砂浜を歩き海から目に届く光のためにおじぎを交わす
夕暮れに黒い電車が移動する寂しい限りの力を持って
■目次
やがて秋茄子へと到る
いまほんとうに都市のうつくしさ
本は本から生まれる
暴力的な世界における春の煮豆
色彩と涙の生活
それではさようなら明烏
季節と歌たち
感情譚
彼女の記憶の中での最良のポップソング
すべての信号を花束と間違える
音楽には絶賛しかない
恐怖と音韻の世界
愛しい人たちよ、それぞれの町に集まり、本を交換しながら暮らしてください
時間
あとがき
(港の人Webサイトより)