
『第一藝文社をさがして』
著者:早田リツ子
価格:2500円+税
版型:四六判・上製
頁数:312頁
ISBN 978-4-904816-38-7 C0095
『第一藝文社をさがして』は、女性史にかんする著作をもつ著者による、
出版社の稀有な評伝です。
第一藝文社とは戦前に伊丹万作、今村太平らの映画にかんする書物を刊行し、
杉山平一の『夜學生』などの詩集を刊行した、関西の出版社です。
出版社として活動した時期は約10年と短く、これまでその実態は謎に
つつまれていました。
著者は一通のメールから、地元の滋賀に存在した第一藝文社に興味をもち、
社主の中塚道祐の遺族のもとをたずねます。
そこで手にすることのできた中塚の私家本、図書館と古書店を通して触れた
刊行物をとおして、第一藝文社というひとりの編集者によって営まれた
出版社の理念と運命をあきらかにしていきます。
デザインは櫻井事務所の櫻井久さん、中川あゆみさん、
装画は小川哲さんです。
(夏葉社ホームページより)