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【冊数限定サイン本】
『柴犬二匹でサイクロン』
大前粟生
四六判、144ページ
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-514-4 C0092
装丁 牧寿次郎
お互いにワンパンし合う関係で倒れた場所を花園とせよ
『おもろい以外いらんねん』『きみだからさびしい』の大前粟生、初めての短歌集。
短歌ムック「ねむらない樹」vol.7掲載で話題を呼んだ「とびひざげり」など約230首を収録。
ひとつ読むごとに 自分の中の知らないスイッチが押され
どこかで知らない窓が開く
この感情、どうすりゃいいの?
────岸本佐知子(翻訳家)
このお言葉、あのお言葉、お日柄によって
「グッ心地」が変わりました。
────もう中学生(芸人)
【収録歌より】
この痣を月に結んで大丈夫とびひざげりの妄想をする
棺桶に詰められるならパフェに似た佇まいでと約束の夏
ポカリスエット突然に目減りして光の代わりに光が入る
晩年はふいに浮上すたとえば鳥たとえば歌の途中で焦げて
ほがらかな血液の流れ悲しみは取り除けないからめぐらしてみる
【目次】
とびひざげり
パフェの降臨
こちらの歌
夏
喫煙・仏具
犬ざんまい
裸足の家
鴨川
生活
【著者プロフィール】
大前粟生(おおまえ・あお)
1992年生まれ。著書に小説『回転草』『私と鰐と妹の部屋』(書肆侃侃房)、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』第38回織田作之助賞候補作『おもろい以外いらんねん』(河出書房新社)、宮崎夏次系氏との共作絵本『ハルにははねがはえてるから』(亜紀書房)など。最新刊に初の長編小説『きみだからさびしい』(文藝春秋)、児童書『まるみちゃんとうさぎくん』(絵・板垣巴留、ポプラ社)がある。
http://www.kankanbou.com/books/tanka/0514