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『点のないハハ』 鹿又夏実

1,650円

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``は私の身体から 地面に落ち 満月が血をしぼった夜に 花を咲かせました 花びらひとつひとつは 巨大な骨に似て 花全体は肋骨のように 満月がふたたび血で 満たされました 泣き声 さけび ひゅうひゅうと 昔の母とおなじ声で 風が吹いています 音楽に疎いので、雨音や台風の音、港で所在無げに突ったっているクレーンが沈黙している音が好きです。特に、雨が降る音は日本人にとって音楽であり、オノマトペであり、言霊ではないでしょうか。(あとがきより) 【著者プロフィール】 鹿又夏実(かのまた・なつみ) 1983年横浜生まれ。 第1詩集「リフレイン」(2018年モノクローム・プロジェクト、第2回花賞受賞) 第2詩集「ファントムペイン」(2019年私家版) 「オオカミ」「カナリア」同人 日本現代詩人会会員 日本詩人クラブ会友

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