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ホセ・レサマ=リマ『パラディーソ』(国書刊行会)

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◆ラテンアメリカ文学不滅の金字塔がついに邦訳! 一家に君臨するホセ・エウヘニオ大佐と喘息持ちで鋭敏な感性を持つ長男ホセ・セミ―、熱帯の光に満ち満ちた日々の中で、オラーヤ家とセミー家にもたらされる生のよろこびとふりかかるあまたの苦難、痛苦な愛と非業の死――典雅で混成的なクリオーリョ文化が濃密に漂う革命前のキューバ社会を舞台に、五世代にわたる一族の歴史を、豊穣な詩的イメージとことばの遊戯を駆使して陰影深く彩り豊かに描いた、20世紀の奇書にして伝説的巨篇。 【目 次】 パラディーソ  * 『パラディーソ』を読むために 旦敬介 飛散してゆくイメージ――レサマ=リマの『パラディーソ』をめぐって 旦敬介 ホセ・レサマ=リマ主要著作 『パラディーソ』の構成 『パラディーソ』家系図 ホセ・レサマ=リマ (ホセレサマリマ) (著/文) José Lezama Lima 1910年ハバナ生まれ。幼少時より喘息に悩まされた。ハバナ大学法学部に入学。在学中読書と詩作への関与を深め、1936年にスペイン戦争を逃れてキューバを訪れたスペインの詩人フアン・ラモン・ヒメネスと出会い、詩人としての評価を得る。官吏として勤めながら詩集を発表する一方、自費で文芸雑誌を刊行。1957年に講演をもとにした評論集『アメリカ大陸の表現』刊行。キューバ革命後は政府文化局の文芸出版部やキューバ文学研究センターなどで公職を務める。1961年に姉と妹の一家が亡命して一家は離散。1964年には1930年よりトロカデーロ街の家(現・博物館)でともに暮らしてきた母親が死去する。同年、妹の学生時代の友人マリア・ルイーサと結婚。1966年『パラディーソ』刊行、ブルジョワ的な生活描写と性的な内容が問題視された一方、高い評価も得て、国外でも出版される。しかし1968~71年のパディーリャ事件で批判の対象となり、出版や公的な場からは遠ざけられる。1976年8月9日、ハバナで死去。 旦敬介 (ダンケイスケ) (翻訳 | 解説) 旦敬介 1959年生まれ、東京都出身。作家・翻訳家、明治大学国際日本学部教授。ラテンアメリカ文学、アフロブラジル文化。著書に『旅立つ理由』(読売文学賞)、『ライティング・マシーン』など。訳書は、バルガス=リョサ『ラ・カテドラルでの対話』、ガルシア=マルケス『十二の遍歴の物語』『生きて、語り伝える』、J・ゴイティソーロ『戦いの後の光景』、B・チャトウィン『ウイダーの副王』、P・コエーリョ『11分間』、M・ジェイムズ『七つの殺人に関する簡潔な記録』など多数。

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