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ちはやふる神と神神、人と人ならぬもの、引き裂かれてゆく二十一世紀の惑星の魂を求めて
2020年から2022年まで、フランスでの現地詠を含む圧巻の753首+長歌1首+反歌。
節目となる第十歌集。
【歌集より】
北驛を臨界として別れたりたましひいまだ冷ゆる三月
飛ぶ鳥に黑髪あらばみだれなば和泉式部は如何に生くらむ
ノートルダム再建の木木のいつぽんとなるべきわれか夢に切られて
目次
欲望
蘂
ヒュブリス
海と波
永遠舞踏會
靜止飛行
花園
パン屋の夫婦
宇宙追放
フォーマルハウト
羅針盤
風の星座
嬰兒
雪月花の外
モンブラン
よろこびありや
片足立ちのたましひ
天衣黑なり
風媒花
春の天球
魚なるイエス
犬妻かへらず
ノン、ノン、ノン
翠
水車小屋の乙女
衟化
黑
僭主
梓弓
星の歌
白
薔薇色のコギト
ギュスターヴ・モローの家
ペルソナ
靑