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スラヴェンカ ドラクリッチ『ポスト・ヨーロッパ』( 人文書院)

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分断されたヨーロッパの複合的な肖像。カフェ・ヨーロッパ、ふたたび 東側の人々を失望させたものは何であったのか? なぜオルバーン首相に支持が集まるのか? 民主主義への不信はどこへ向かうのか? ヨーロッパの光と影を描き出す。 ポスト共産主義の虚像と現実とは。 -----ティモシー・スナイダー激賞! 深遠で痛烈に面白い! 共産主義終焉から30年後の東欧。ストックホルムでオウムを連れた移民、リヴィウの少女の写真、スコピエのアレキサンダー大王の彫刻、ソ連軍によるプラハ侵攻50周年の記念式典など、東欧の現在の政治的・社会的問題を垣間見ることができる刺激的でタイムリーな政治的ルポルタージュ。東欧のボーヴォワールともいわれ、内戦を経験した旧ユーゴ出身のジャーナリストが鋭くえぐる西側の論理からだけではみえないポスト共産主義のヨーロッパ事情。 目次 日本語版に寄せて 序文 想定外の変化 昔々、一九八九年のある日のこと ヨーロッパのフードアパルトヘイト---すべての胃袋は同じにあらず? ウクライナの不機嫌な女の子---人は何を見て、何を見落とすのか アンゲラおばさんとドナルト・トランプの会談---アンゲラ・メルケルとオルバーン・ヴィクトルのシーソーゲーム 一九六八年プラハ:なぜ共産主義はウールのセーターに似ているのか---あるいは、犠牲者の追悼が不快な理由 女性、ハラスメント、東、西---暴力に耐性のある女性なんていない 恐怖を煽る---ナショナリズムが感情を呼び起こす理由 北マケドニア共和国---より良い過去をいかに構築するか スウェーデンのオウム、移民問題など---かつての移民と新たな難民をめぐって お気に入りのカード---一枚の魔法のプラスチックカードにできた亀裂 ロスト・イン・トランジション----社会的所有から私有財産への長い道のり ホロコーストと盗まれた記憶---追悼のさまざまな方法をめぐって ヨーロッパ合州国?---東欧の移民熱 未来の音楽---二〇一一年イタリア:古きよきヨーロッパ、新たなヨーロッパ、変わりゆくヨーロッパ 私のブレグジット 謝辞 訳者あとがき 著者プロフィール スラヴェンカ ドラクリッチ (スラヴェンカドラクリッチ) (著) 【著者】スラヴェンカ・ドラクリッチ(Slavenka Drakulić) クロアチアのジャーナリスト、作家。1949 年アドリア海の港町リエカに生まれる。ザグレブ大学で比較文学と社会学を専攻。旧ユーゴ初のフェミニスト団体「女性と社会」を創設し、東欧初のフェミニストの本『フェミニズムの大罪』(1984 年)を発表する。ユーゴ紛争を機にスウェーデンへ移住。文学的ルポタージュ『バルカン・エクスプレス』(1993 年/ 邦訳1995年、三省堂)や『カフェ・ヨーロッパ』(1996 年/ 邦訳1998 年、恒文社)は欧米で大評判となる。ボスニア戦争時の集団レイプを題材とした小説エス:バルカン半島をめぐる小説』(1999年)は映画化もされた。ウクライナ侵攻を受けて発表された『戦争はどこでも同じ』(2022 年)は、かつての当事者として同じ過ちを繰り返さないよう問いかける渾身の一作。各著ヨーロッパ各国をはじめ、アメリカやアジアで翻訳されている。 栃井 裕美 (トチイヒロミ) (訳) 栃井 裕美(とちい・ひろみ) 2003 年~2007 年セルビア共和国留学。2007 年ベオグラード大学哲学部修士課程修了。2010 年~2013 年日本学術振興会特別研究員。5 年間のシンガポール滞在の後帰国。共著書に『学問の森へ―若き探求者による誘い』(中部大学、2001年)。

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