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詩・エッセイ
『表参道の地下シェルター』
米村明史
定価:本体1,800円+税
四六判、並製、208ページ
ISBN978-4-86385-571-7 C0092
そのおんなの人は青山・表参道入口の石灯籠に
白い太腿の一本の足になって立てかけられていた
(「表参道の本屋と一本の白い足の話」より)
人生にはいつも思いもかけないことが起こる。
定年後の夫婦二人の穏やかな生活のつもりが、徐々に忍び寄る妻の認知症。行方不明になるM。その追体験に臨む「私」とMとの脳内問答。
神社の杜、青山・表参道、羽田空港を舞台に、詩とエッセイ、絵、藍染、写真でつづる密やかな日常と喜怒哀楽の日々。
【著者プロフィール】
米村明史(よねむら・あきふみ)
一九四五年熊本県生まれ。法政大学第二文学部日本文学科卒。卒論は小熊秀雄論。
一九六四年国立国会図書館の職員となる。二〇〇六年に定年退職 。
著書に第一詩集『テトラポッドの秋』(紫陽社)『手しごとの記憶―マリコさんの藍染め―』(私家版 二〇二〇年)
趣味は、読書、映画鑑賞、自家製ジャム作り。