俳人であり歌人でもある著者による、俳句と短歌の両方をより深く、より自由に味わうためのガイド。
俳句と短歌の歴史やそれぞれの特徴、鑑賞する際の目の付けどころ、作句・作歌の考え方などの基本から、自由律、外国語やAIによる作品まで、様々な句・歌を例に挙げながら一般向けにわかりやすく解説します。
「俳句は五七五、短歌は五七五七七の字数を守って、俳句は季語を入れればいい?」
→どちらもなくても成り立つ作品あり
「内容は自分が実際に経験したことでないとだめ?」
→想像上の出来事でOK!
……などなど、気になる疑問に答えながら、柔軟な楽しみ方を紹介。
俳句や短歌の鑑賞をしたい人にも、自分で作ってみたい/実際に作っている人にも、新しい世界を広げてくれる一冊です
【目 次】
はじめに
第一章 日本短詩の変態 和歌から俳句、川柳へ
第二章 言葉はどこから俳句になるのか 短歌、俳句、自由詩へ
第三章 明日はどっちだ 短歌と俳句、寺山修司の場合
第四章 歌語ネバー・ダイズ 短歌、俳句の語彙
第五章 「わかる」って、何がわかること? 短歌と俳句の解釈
第六章 季節は逆に回らない 「焼鳥」の本意は野鳥の焼鳥
第七章 キーワード探偵の冒険 心を開くカギはどこにある?
第八章 1+1=1 一つのものを見つめたり、二つのものをぶつけたり
第九章 空けたい歌人、切れたい俳人 歌句の切れ
第十章 「私」はどこまで「私」なの? 短歌と俳句の「私性」
第十一章 宇宙人を詠む方法 俳句とリアリティ
第十二章 旅の目的は詠むこと 歌枕と俳枕
第十三章 お花畑に生きてませんし 労働と生活の短歌・俳句
第十四章 恋しても、恋しなくても詠む恋というもの 恋歌と恋句
第十五章 ジェンダー的な 短歌と俳句の性と性別
第十六章 季節のない街で 日本人が海外で読む
第十七章 外国語俳句がマジョリティ 地球の俳句
第十八章 AIと第二芸術論 AIと人間の俳句・短歌
引用元一覧
おわりに
版元から一言
俳人であり歌人でもある著者堀田季何による、俳句と短歌の両方をより深く、より自由に味わうための一冊
著者プロフィール
堀田 季何 (ホッタ キカ) (著)
堀田季何
<プロフィール>
俳誌「楽園」主宰、歌誌「短歌」同人。俳句により、芸術選奨文部科学大臣新人賞、現代俳句協会賞、芝不器男俳句新人賞齋藤愼爾奨励賞、短歌により、日本歌人クラブ東京ブロック優良歌集賞、石川啄木賞。句集『亞剌比亞』・『星貌』・『人類の午後』、歌集『惑亂』、共著多数。現代俳句協会理事、国際俳句協会理事、現代歌人協会会員、日本歌人クラブ会員。詩歌を中心に、多言語多形式で執筆。