韓国で300刷を超えるロングセラーにして、現代の作家たちから多大なリスペクトを受ける名作。急速な都市開発をめぐり、極限まで虐げられた者たちの、千年の怒りが渦巻く祈りの物語。
チョ・セヒ (チョ セヒ) (著/文)
1942年生。韓国の作家。75年より『こびとが打ち上げた小さなボール』の連作を、検閲を逃れ様々な媒体で発表し始め、78年に刊行。翌年同作で東仁文学賞受賞。現在までに300刷を超えるロングセラーとなる。
斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) (翻訳)
翻訳家。著書に『韓国文学の中心にあるもの』がある。訳書にパク・ミンギュ『カステラ』、ハン・ガン『すべての、白いものたちの』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』ほか多数。