『詩に問われ、詩にみちびかれ』
本多寿
ISBN978-4-86385-586-1
C0095 ¥2200E
四六版、並製、304P
言葉の持つ力はどこまで信じられるか。
詩が内蔵する言葉を超えたものが腑に落ちるまで繰り返し読む。世界中が戦争の危機に立たされている今、私たちに何ができるのか。詩を読むことを通して、読者に鋭く迫る。
(本書あとがきより)
今、世界は未来を侵食する戦争、差別、難民などともに増大する経済格差社会。その不条理の世界で孤独に耐えてつむがれた詩は、窮地に立ちながらも自らを励まし、奮い立たせる問いを発している。これらの詩が多くの人々に共有され、新たな問いに目覚め、覚醒にみちびかれることを願うばかりである。
【著者プロフィール】
宮崎市在住。詩集『避雷針』『聖夢譚』『果樹園』『草の向こう』『タケル』、詩選集『ピエタ』『死が水草のように』『風の巣』、『日
の変幻』、『四時刻々』他。訳詩集 韓国訳詩集『七つの夜のメモ』、韓国語訳詩集『ピエタ』他。評論『詩の森を歩く―日
本の詩と詩人たち』、『詩の中の戦争と風土―宮崎の光と影』南方新書1。第一回伊東静雄賞。詩集「果樹園」にて第42 回H氏賞。亜砒酸鉱毒事件を扱った出版「記録・土呂久」 により第47 回毎日出版文化賞特別賞。2020 年詩集『風の巣』にて第53 回日本詩人クラブ賞受賞。宮崎版朝日新聞「記憶の森から」連載中。