
ジョゼ・ルイス・ペイショット、ドゥルセ・マリア・カルドーゾ、リカルド・アドルフォ、ジョルジュ・デ・セナなど重鎮から新鋭まで、ポルトガル現代文学の魅力を存分に示す12人の作家たちによる珠玉の掌篇集。
本書に訳出されているのは、いずれもポルトガルの現代のフィクションの傾向をよく表す、価値ある豊かな作品である。選ばれた作家たちに祝福の言葉を贈りたい。そして、これから本書を読む日本の読者にも。これらの美しい短篇を発見する特権はあなたの手にある。ールイ・ズィンク
目次
「少尉の災難 遠いはるかな地で」マリオ・デ・カルバーリョ
「ヨーロッパの幸せ」ヴァルテル・ウーゴ・マイン
「ヴァルザー氏と森」ゴンサロ・M・タヴァレス
「美容師」イネス・ペドローザ
「図書室」ドゥルセ・マリア・カルドーゾ
「バビロンの川のほとりで」ジョルジュ・デ・セナ
「植民地のあとに残ったもの」 テレーザ・ヴェイガ
「汝の隣人」テオリンダ・ジェルサン
「犬の夢」ルイザ・コスタ・ゴメス
「定理」エルベルト・エルテデル
「川辺の寡婦」ジョゼ・ ルイス・ペイショット
「東京は地球より遠く」リカルド・アドルフォ