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【冊数限定サイン本】オ・ウン『僕には名前があった』(クオン)

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1,980円

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「人」から始まり「人」で終わる連作詩集 言葉遊びで描く喜びと悲しみ 「会う時はアンニョンでいたくてアンニョン  別れる時はアンニョンではいられなくてアンニョン  待つ人が路地にいた。  待つ時までいた」(「待つ人」より) 言葉遊びに気を取られているうちに周囲の時空が歪み始め、 自分がいつの間にか韓国の、あるいは日本にも共通した 生きづらい世の光景を眺めていることに気づいて愕然とする。 そして、この詩人はただものではないらしいと、 改めて認識するだろう。   ──訳者解説より 目次 人 よく考える人 望ましい人 凍りつく人 待つ人 持つ人 落ちた人 読む人 いい人 昔の人 都会人 手を離す 決心した人 散歩する人 よろける人 一流学 偉い人恋人 凝視する人 行ってきた人 線を引く人 オレンジ色の少年 猶予する人 一九五八年戌年生まれ 計算する人 無人工場 三十歳 うるさい顔 糸車は元来、文来 三回言う人 あと一歩 人 付録  しない  水滴効果 解説 言葉遊びで描く喜びと悲しみ 前書きなど   詩人の言葉 人に生まれて 人を理解し人を誤解しました。 人だから理解し人だから誤解しました。 人を、ついに人となりを考えるようになりました。 お父さん、お母さん、元気でいて下さい。 僕はようやく 息子になりました。   二〇一八年真夏に 版元から一言 「セレクション韓・詩」は、韓国語で紡がれた同時代の詩のことばを贈るシリーズです。 著者プロフィール オ・ウン(呉 銀) (オ ウン) (著/文) 著者:オ・ウン 1982年韓国全羅北道井邑生まれ。 2002年『現代詩』にて詩人としてデビュー。 詩集に『ホテルタッセルの豚たち』、『私たちは雰囲気を愛してる』、『有から有』、『左手は心が痛い』、青少年詩集『心の仕事』、散文集に『君と僕と黄色』、『なぐさめ』など。 朴寅煥文学賞、具常詩文学賞、現代詩作品賞、大山文学賞などを受賞。 吉川凪 (ヨシカワ ナギ) (翻訳) 翻訳:吉川凪 仁荷大学国文科大学院で韓国近代文学を専攻。文学博士。 著書に『朝鮮最初のモダニスト鄭芝溶』、『京城のダダ、東京のダダ─高漢容と仲間たち』、訳書に谷川俊太郎・申庚林『酔うために飲むのではないからマッコリはゆっくり味わう』、金恵順『死の自叙伝』、呉圭原『私の頭の中まで入ってきた泥棒』、鄭芝溶『むくいぬ』、共訳に『地球にステイ!─多国籍アンソロジー詩集』、イオアナ・モルプルゴ編『月の光がクジラの背中を洗うとき─ 48カ国108名の詩人によるパンデミック時代の連歌』などがある。 キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』で第四回日本翻訳大賞受賞。

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