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千種 創一『砂丘律』(筑摩書房)

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中東と日本を舞台に清冽な抒情を巧みな韻律で織りなして大いに話題を呼んだ千種創一の第一歌集が待望の文庫化! 解説 市川春子 アラビアに雪降らぬゆえただ一語ثلج(サルジュ)と呼ばれる雪も氷も 「砂漠に咲く一輪の花のような、混沌の時代に見つけられるべき歌たち」岸田繫(ミュージシャン)推薦。 解説=市川春子(漫画家) 日本歌人クラブ新人賞(2016 年度)、日本一行詩大賞新人賞のダブル受賞! 現代短歌の新時代を切り拓いた伝説的歌集、文庫化。中東と日本を舞台に、清冽な抒情と巧みな韻律、口語・会話体による音楽性で現代短歌の旗手となった代表作。 【目次】 Ⅰ 風化は三月のダマスカスにて  白樺ノ南限  尼ヶ坂駅  君は淡水でしたね  古都  Life is struggle  My apologies.  Ⅱ 鳥取と平衡  アイデア  果実と陰影  ひらけ  屋敷  大学通り  すぎなみ吟行  きらい、四月  奥山心へ  辞令と魚  雨と務  罰について  Ⅲ 秋、繰り返す  keep right  十職十景  please mind the gap  No way  聖都  半島小論  Ⅳ 或る秘書官の忠誠  ヘッドフォーン・ガール  お水いりますよね  Revolt in Brown  或る牧師  みんなのひろば  ザ・ナイト・ビフォア  ひ  Ancient Talk  Small Talk  Walking Talk  Written Talk  終りの塩  Ⅵ 認めることの雪について  悪について  あとがき  文庫版あとがき  解説――砂について 市川春子 著者プロフィール 千種 創一 (チグサ ソウイチ) (著/文) 千種 創一(チグサ ソウイチ):1988年名古屋生。2005年頃、作歌開始。2009年、三井修の授業「短歌創作論」の受講生らと「外大短歌会」創立。2010年、短歌同人誌「dagger」参加。2011年、韻文と散文の同人誌「ami.me」創刊に参加。2013年、短歌同人誌「中東短歌」創刊。同年、連作「keep right」で塔新人賞。2014年、評論同人誌「ネヲ」参加。2015年、連作「ザ・ナイト・ビフォア」で歌壇賞次席。同年『砂丘律』上梓。2016年、日本歌人クラブ新人賞、日本一行詩大賞新人賞。2020年、『千夜曳獏』上梓。2021年「ユリイカの新⼈」を受賞。2022年、詩集『イギ』上梓。

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