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SOLD OUT
俳句作家・佐藤文香の代表作、誕生!
第一句集『海藻標本』で宗左近俳句大賞を受賞し、第二句集『君に目があり見開かれ』や編著アンソロジー『天の川銀河発電所』で、ジャンル内外に読者を拡大した俳句作家・佐藤文香の集大成となる、充実の第三句集。
「早稲田文学増刊 女性号」掲載作品「学園東町」を含む全550句、句集制作ドキュメンタリー「菊雪日記」を収録。日本語定型詩の新たな核となる一冊。
何のために俳句を書いているかと聞かれたら、俳句ができることの拡張のためだとこたえる。先人が既に耕したことのある土地だとしても、今自分が耕し直すことには意味があると思いたい。(「菊雪日記」より)
〈収録俳句より〉
みづうみの氷るすべてがそのからだ
友達のごとしよ海苔の天麩羅は
雪降ればいいのに帰るまでに今
マルセイバターサンド常緑樹の林
Call it a day クーラーながら窓開けて
ひと夏のゆくへの虹を撫で消しぬ
香水瓶の菊は雪岱菊の頃
目次
❖目次
2021
雫
–2015
鰺
夏の末裔
松
肩こり
スキー
鴨
いい季節
2016–2017
ひとこゑに
海の肌理
火
常緑樹の林
総国(ふさのくに)
学園東町
メロディー
2018
犬
Melbourne & Sydney
雪月花
喉
2019
街
うゐるす来
BEER & BANANA
猿
伊勢丹奇譚
三連プリン
菊は雪Ⅰ
2020–
水
エアプランツの花
愛
ほたるぶくろ
諒子
菊は雪Ⅱ
菊雪日記
著者プロフィール
佐藤文香 (サトウアヤカ) (著/文)
佐藤文香(さとう・あやか)
1985年生まれ。兵庫県神戸市、愛媛県松山市で育つ。1998年、夏井いつきによる俳句の授業をきっかけに句作を開始し、高校時代は俳句甲子園に出場した。早稲田大学第一文学部卒業。第二回芝不器男俳句新人賞対馬康子奨励賞、第1回円錐新鋭作品賞白桃賞受賞。池田澄子に師事。
「里」・「クプラス」を経て現在「鏡」・「翻車魚」にて俳句活動。アキヤマ香による漫画『ぼくらの17-ON!』全四巻の監修や作詞、句集のプロデュースなども手がける。
句集 『海藻標本』(第十回宗左近俳句大賞受賞)
『君に目があり見開かれ』
編著 『俳句を遊べ!』
『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』
『15歳の短歌・俳句・川柳②生と夢』
共著 『セレクション俳人プラス 新撰21』など
オンデマンド詩集 『新しい音楽をおしえて』
恋愛掌篇集 『そんなことよりキスだった』