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下薗りさ、木田綾子 編著『カフカふかふか とっておきの名場面集』(白水社)

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1,980円

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今年はドイツ語作家フランツ・カフカ100年にあたります。生前はほとんど知られていない作家ですが、一世紀後の現在では著名な小説家のひとりとして、その作品は多くの言語に翻訳され、読まれています。 そんなカフカ作品に魅了された著者たちが、その面白さを本書で縦横無尽に語りかけます。 朝目覚めると虫に変わっていた主人公は有名ですが、糸巻状の「何か」という不思議な存在が出てきたり、そうかと思えばまったく姿を現さなかったり、よくわからない登場人物たちにわたしたちは翻弄されます。 繰り返される断食のシーンからはヴェジタリアンで風変わりな健康体操を人に勧める作家の別の素顔が垣間見られます。 そのほか、出だしや結びの一文に驚愕したり、絶句したりすることしきり。カフカの作品はうかうかできません。いつまで経っても辿り着かないぐるぐるまわる物語にめまいすら覚えます。 カフカフカフカ この終わりのない魅力をあれでもか、これでもか、この一冊に収めました。全54の選りすぐりの場面を通して、カフカの世界を全身で体感できます。巻末には40年間の作家の年譜と、読書案内を完備。 【目次】  はじめに i こんなはじまり、あんなはじまり 冒頭の一文に引き込まれる ii こんなキャラ、あんなキャラ 作品の登場人物たちに翻弄される iii こんな世界、あんな世界 物語の設定に目がまわる iv こんなカフカ、あんなカフカ 作家の素顔に驚愕する v こんな終わり、あんな終わり 結びの一文に絶句する  年譜/読書案内/あとがき 【著者プロフィール】 下薗 りさ(シモゾノ リサ)(著/文 | 編集) 駒澤大学総合教育研究部准教授。専門はドイツ文学。 著書:畠山寛・吉中俊貴・岡本和子(編著)『ドイツ文学の道しるべ ニーベルンゲンから多和田葉子まで』(ミネルヴァ書房、2021年)、林嵜伸二・村上浩明(編著)『カフカの長編小説』(NextPublishing、2021年)など。 何を思ったか心理学専攻から心機一転ドイツ文学の世界へ。とにかく手あたり次第読んでいるときにカフカを読んで、あまりのわけの分からなさに衝撃を受ける。それからカフカを専門的に扱うように。いまだに分かった気になれないのがカフカのすごいところ。 木田 綾子(キダ アヤコ)(著/文 | 編集) 新居浜工業高等専門学校一般教養科准教授。専門はドイツ文学。 著書:林嵜伸二・村上浩明(編著)『カフカの長編小説』(NextPublishing、2021年)など 高校生のころ初めて読んだ『変身』の印象は、なんだかゾワゾワするものでした。文学を志して選んだ作家はゲーテですが、あるテーマの延長でカフカに取り組み、期間限定のつもりでカフカ研究会に参加したところ、カフカの魅力にワクワクさせられ、今に至っています。

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