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田村元『昼の月』(いりの舎)

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「りとむ」に所属し、Eテレ「NHK短歌」の選者としても出演中の田村元さんの第二歌集 田村元歌集『昼の月』 りとむコレクション118 ときおり姿を見せる昼の月に、詩歌に関わる<われ>を重ね合わせる。 サラリーマンの<われ>から、そっと手渡されたメモ。 歌はそこから生まれてくる。 かつてあったもの、これから現れるであろう存在を見つめ、いまを詠う田村元の第二歌集。 ●歌集より5首 サラリーマンは太鼓持ちではないけれどときをり持ちて叩くことあり 職場から酒場へ向かふ 西部劇のころがる草のやうな気持ちで みちのくの田酒(でんしゆ)のうすき黄を愛でてわれが<わ>と<れ>にほぐれゆきたり リビングとベッドの間にラーメン屋なくて小さなどん兵衛ひとつ テーブルでMacの画面ひらくとき妻のMacの背と触れ合ひぬ 四六判上製カバー装・168頁 装幀:片岡忠彦 (いりの舎ホームページより引用)

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