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日韓累計165万部突破の『82年生まれ、キム・ジヨン』著者、チョ・ナムジュが問いかける!
弱肉強食社会で人間らしさを失わずに生きるには?
資産価値にこだわる者の果てしない欲望と苦悩。
持たざる者の苦労と、未来への希望。
韓国中間層の現実をリアルに描いたハイパーリアリズム連作小説。
舞台はソウルにある架空の町〈ソヨン洞(ドン)〉。近年の不動産バブルやマンション購入、過剰な教育熱、所得格差といった社会問題が、住民の悲喜こもごもとともに描き出される――。
「私が伝えたかったのは、
個人ではどうすることもできない時代と社会の不幸を前に、
我々はどんな選択をできるのか、
どんな態度をとるべきかという悩み、
さらには人間らしさを失わずに生きる方法に対する問いかけでした」
(「日本の読者のみなさんへ」より抜粋)
目次
春の日パパ(若葉メンバー)
警告マン
シェリーのママ、ウンジュ
ドキュメンタリー番組の監督、アン・ボミ
百雲(ペグン)学院連合会の会長、ギョンファ
教養あるソウル市民、ヒジン
不思議の国のエリー
作家の言葉
日本の読者の皆さんへ
訳者あとがき
著者プロフィール
チョ・ナムジュ (チョ ナムジュ) (本文)
チョ・ナムジュ:1978年ソウル生まれ、梨花女子大学社会学科卒業。放送作家として社会派番組のトップ「PD手帳」や「生放送・今日の朝」などで時事・教養プログラムを10年間担当。2011年、長編小説「耳をすませば」で文学トンネ小説賞に入賞して文壇デビュー。2016年『コマネチのために』でファンサンボル青年文学賞受賞。『82年生まれ、キム・ジヨン』は大ベストセラー。第41回今日の作家賞を受賞(2017年8月)。『彼女の名前は』『サハマンション』『私たちが記したもの』など。
古川 綾子 (フルカワ アヤコ) (翻訳)
古川 綾子(ふるかわ・あやこ):翻訳家。延世大学教育大学院韓国語教育科修了。神田外語大学講師。NHKラジオ ステップアップハングル講座 2021年7-9月期「K文学の散歩道」講師を務める。主な訳書に『そっと 静かに』(ハン・ガン、クオン)、『走れ、オヤジ殿』(キム・エラン、晶文社)、『最善の人生』(イム・ソルア、光文社)、『明るい夜』(チェ・ウニョン、亜紀書房)、『君という生活』(キム・ヘジン、筑摩書房)、『エディ、あるいはアシュリー』(キム・ソンジュン、亜紀書房)などがある。