リーゼ・マイトナー、伊藤野枝、メイ・サートン、ヴァージニア・ウルフ、マルゴー・フランクとアンネ・フランク姉妹、湯浅年子…この女を見よ!科学者、詩人、活動家、作家、スパイ、彫刻家etc.「歴史」の中で、おおく不当に不遇であった彼女たちの「仕事」がなければ、「いま」はありえなかった。彼女たちの横顔を拾い上げ、未来へとつないでいく、やさしくたけだけしい闘いの記録。
この本の目次
マルゴー・フランクとアンネ・フランク姉妹
伊藤野枝
シルヴィア・プラス
エミリー・デイヴィソンの葬列を組む女たち
ヴェルダー・マーヨ(長谷川テル)
ロザリンド・フランクリン
婉容
ブラック・イズ・ビューティフルを歌う女たち
マタ・ハリ
クララ・イマーヴァール
エミリー・ディキンスン
水曜日にその傍らに立ち続ける女たち
ヴァージニア・ウルフ
エウサピア・パラディーノ
マリア・スクウォドフスカ=キュリー
ラジウム・ガールズ
湯浅年子
ミレヴァ・マリッチ
貞奴
学校へ通う少女たち〔ほか〕
著者プロフィール
小林 エリカ(こばやし・えりか):目に見えない物、時間や歴史、家族や記憶、場所の痕跡から着想を得た作品を手掛ける。著書は小説『トリニティ・トリニティ・トリニティ』『マダム・キュリーと朝食を』(共に集英社)、『最後の挨拶 His Last Bow』(講談社)、コミックに“放射能”の歴史を辿る『光の子ども 1-3』(リトル・モア)、絵本に『わたしは しなない おんなのこ』(岩崎書店)他。私的なナラティブと社会のリアリティーの狭間を追体験するようなインスタレーション作品も国内外で発表し、主な展覧会は個展「野鳥の森 1F」(Yutaka Kikutake Gallery) 、「りんご前線 ? Hirosaki Encounters」(弘前れんが倉庫美術館)、「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」(国立新美術館)他。近年は、音楽家の寺尾紗穂とかつての歌を甦らせる音楽朗読劇シリーズ「女の子たち風船爆弾をつくる Girls, Making Paper Balloon Bombs」の脚本も手がけている。
(筑摩書房ホームページより引用)