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【冊数限定サイン本】藪内亮輔『心臓の風化』

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※こちらの商品はサイン本です。 通常本はこちら: https://ajirobooks.stores.jp/items/6698b840af9b6b01a8cdcf75 ※サイン本は通常本よりも発送にお時間をいただきます。 現代歌人シリーズ38 『心臓の風化 』 藪内亮輔 四六判変形、並製、176ページ ISBN:978-4-86385-635-6 C0092 カバー写真:Bulgaa 空をゆく鳥、雪がふり傘をさすあなた 心臓は風化しない 藪内亮輔久びさの第二歌集は恐ろしいほどの虚無と死を 孕んで差し出される。世界中に戦争の火種が見え隠れす る今、歌は痛みであり、出血を伴うかなしみである 【収録歌より】 沁み込んだ――滴(しづく)が。甃(いし)に。手のひらに。―― 血液といふ出口なき川 名を持つてしまつた君が名を持たぬ花を掲げて その燃える赤 唇あまた滅びてのちに一度だけふれし夜雨に海がけぶれり 最初からこの世は地獄 あきらめよ びたびたと魚(いを)のやうに降る雨 のどぼねは焼き滅びをり花はなほ 夏に降り積むまぼろしの雪 【著者プロフィール】 藪内亮輔(やぶうち・りょうすけ) 1989 年、京都生まれ。 2008 年、京都大学 1 回生のとき、島崎健の和歌の授業に感銘を受け、翌年度に京大短歌、塔短歌会に入会。 2011 年、「海蛇と珊瑚」50 首で第 57 回角川短歌賞次席。2012 年、「冬の鷺」30 首で塔短歌賞、「花と雨」50 首で第 58 回角川短歌賞をそれぞれ受賞。同年、同人誌「率」に 2 号より参加。 2018 年、第 1 歌集『海蛇と珊瑚』(角川書店)を刊行。2019 年、同歌集で第 45 回現代歌人集会賞を受賞。2020 年、第 66 回角川短歌賞より選考委員を担当。

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