誰ひとりきみの代わりはいないけど上位互換が出回っている
「死ぬほどでもなかった絶望、まっすぐ受け取れなかった希望。
美しくなかった日々の遺書は、不思議と明るくユーモラスで、そして美しい。」
──麻布競馬場(作家)
これまでに刊行した私家版歌集収録より選んだ100首に、
書き下ろし100首を加えて編集した宇野なずきの最新作、ついにリリース!
【歌集より】
僕だけがインターネットの亡霊で他のみんなは居酒屋にいる
人類の祈りはすべて神様の迷惑メールフォルダに届く
わたくしは便利な道具でございます操作手順を誤って死ね
嫌な言い方をするならそうですね私は愛と呼んでいますが
死にたい 違う 死ぬくらいなら海のある町まで逃げて暮らすんだった
【目次】
蜘蛛の巣
カットフルーツ
変身
うるさい機械
泥水とパン
愛とかじゃない
ブルーライト
複雑な手の形
あとがき
装幀/須貝美和
ブックデザイン/鈴木成一デザイン室
【著者について】
宇野なずき(ウノ・ナズキ)
インターネットを中心に活動している歌人。
大阪府在住。
2014年1月から短歌を始め、
自主制作の歌集を複数発表している。
(短歌研究社ホームページより引用)