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SOLD OUT
第58回迢空賞受賞
著者第九歌集。
修辞は、想像力は、ここまで磨きぬかれた。
世界の惨を、歌い尽くすために。
言葉は、ついに、無力だった、と証すために。
言葉より狂いはじめし世にありて紅葉は何の内臓ならむ
慰安所の扉に続く列がある 水溜まりを避けて途切れたる列
幼な子が見しものは絵に残されて踊るごとし銃に撃たれたる人
銃床に使われるというクルミの木 枝をくぐりて雪は降り来る
匙もつ手 鱈をさばく手 ウラジーミル・プーチンと書き紙を折りし手
(現代短歌社のホームページより引用)