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イ・ソス著 古川綾子訳『ヘルプ・ミー・シスター』(アストラハウス)

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わたしたち、「サイバープロレタリア」なの!? 韓国で反響を巻き起こした「ハイパーリアリズム小説」、待望の邦訳 スギョンは30代、わけあって失業中。同居の家族は「個人投資家」の夫と、スギョンの父と母、さらに甥っ子が2人(高校生と小学生)。6人家族で、金を稼いでくる大人が1人もいないなんて。 プラットフォーム労働、ギグワーク……。仕事用のアプリをインストールした携帯電話が一日中手放せない。ソウルの古くて狭い2DKのマンションに六人で暮らす家族の「お仕事」をテーマにした群像劇。思わず出てしまうため息と「サイバープロレタリア」としての問題提起を、リアルに、ユーモラスに描ききった話題作。韓国では「ハイパーリアリズム小説の傑作!」と賞賛されました。お隣の国で起きていることは、世界中で起きていること。共感必至の一冊です。 目次 第一章   スギョン     ヨスク       ボラ                      第二章   ウジェ        チョンシク      サイバープロレタリア夫婦      第三章   ウンジ     ジュヌ     八百五十ウォン    第四章   ヘルプ・ミー・シスター    ピボット    第五章   笑う家族    作家の言葉    訳者による解説 版元から一言 プラットフォーム労働をする家族の、「お金を稼ぐこと」をテーマにした群像劇。投資アプリ、配送アプリ、ティーンチャット……。スマホ一つで人と繋がることができ、あるいは人と繋がらなくても仕事ができるこの現代社会で、その手軽さ軽やかさと共に、一歩踏み込めばそこにあるリスクや閉塞感までを丁寧に活写。スマホが手放せないすべての現代人に共感必至のお仕事小説。 【著者】イ・ソス(Lee Seosu) 1983年ソウル特別市生まれ。檀國大学校法学科卒業。2014年「古着、ヴィンテージあるいはリリーフ」で東亜日報新春文芸に当選しデビュー。長編小説『あなたの4分33秒』で第6回黄山伐青年文学賞を、2021年「ミジョの時代」で第22回李孝石文学賞、2023年には「若きグンヒの行進」で第14回若い作家賞を受賞した。 主著にプラットホーム労働をテーマにした本書『ヘルプ・ミー・シスター』、3組の母と娘に関する小説とエッセイが収められた『母を寺に捨てに』、過去の受賞作を含む最新短編集『若きグンヒの行進』など。本作が初邦訳。 【翻訳】古川綾子(ふるかわ あやこ) 神田外語大学韓国語学科卒業。延世大学教育大学院韓国語教育科修了。神田外語大学講師。NHKラジオステップアップハングル講座2021年7–9月期『K文学の散歩道』講師を務める。主な訳書にハン・ガン『そっと 静かに』(クオン)、キム・ヘジン『娘について』、キム・エラン『外は夏』、チェ・ウニョン『明るい夜』(いずれも亜紀書房)、チョ・ナムジュ『ソヨンドン物語』(筑摩書房)、イム・ソルア『最善の人生』(光文社)、チョン・ハナ『親密な異邦人』(講談社)など。ユン・テホ『未生 ミセン』で第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。

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