
アメリカとロシア二つの文化の狭間に身を置いた亡命者のノスタルジアが、極度に政治化された20世紀末、イデオロギーを潜り抜け、食という人間の本音の視点から綴らせた-実践レシピ付料理エッセイ。機智に溢れた文明批評の45章。
目次
壷こそ伝統の守り手
お茶はウォッカじゃない、たくさんは飲めない
シチーの香り
卵も殻だけでは三文の値打ちもない
帰れ、鶏肉へ!
それ、ソリャンカだ!
魚の呼び声
一〇〇%人生ジュース
流行らない美徳
ハルチョーをちょーだい!〔ほか〕
縦200mm 231ページ
ISBN978-4-89642-458-4