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イーディス・ウォートン『歓楽の家』(北烏山編集室)

3,960円

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20世紀初頭のニューヨーク。裕福な家庭で育った美貌の娘リリー・バートは、父の破産後もなお、華やかな社交界で生き抜くために、良縁を求めて悪戦苦闘する。耳に痛いことも言ってくれる友人の男性セルデンに心惹かれながらも、彼との結婚は考えられない。上流階級にひそむ悪意と嫉妬、運命のいたずらによって、リリーの人生は少しずつ、転落へと向かってゆく。『無垢の時代』『イーサン・フロム』など近年新訳の出版が相次いでいるイーディス・ウォートンの出世作、待望の新訳。 解説:小林久美子(アメリカ文学者、京都大学准教授) 装釘:宗利淳一 版元から一言 2024年5月に弊社から刊行した、レスリー・シモタカハラ『リーディング・リスト』(加藤洋子訳)には、〈娘から父へのおすすめ本〉として13冊の文学作品が挙げられています。そのうちの1冊が、イーディス・ウォートンの『歓楽の家』。『リーディング・リスト』の主人公レスリーは作品中、リリー・バートにめいっぱい感情移入して、「これからどうやって生きていけばいいのかわからない。わたしはリリー・バートそのもの!」と叫びます。このときレスリーは、『歓楽の家』冒頭のリリーと同じ、29歳。時代を超えて読者の心をつかむ名作『歓楽の家』は、時代だけでなく言語の壁も越えて、わたしたち日本の読者の心にもずどんと響きます。翻訳家の加藤洋子さんは、『リーディング・リスト』の翻訳に取り組んでいた当時から、『歓楽の家』を訳したい、と希望されていました。このたびアメリカ文学研究者の小林久美子先生による力作の「解説」もつけて、加藤さんの読みやすく清新な新訳でお届けいたします。小説を読むことの喜びを実感できる一冊です。 著者プロフィール イーディス・ウォートン (イーディス ウォートン) (著) 1862年にニューヨークの旧家ジョーンズ家の末娘として生まれる。23歳のときボストンの名家出身のエドワード・ウォートンと結婚するが、のち離婚。1890年に短編「マンスティ夫人の部屋からの眺め」(“Mrs. Manstey's View”)を発表。1905年に故郷ニューヨークの社交界を舞台にした本書『歓楽の家』を刊行し、一躍ベストセラー作家となる。その後、年1冊のペースで作品を発表し、1920年に刊行した『無垢の時代』が、翌年ピューリッツァー賞を受賞。ほかに代表作として、『イーサン・フロム』(1911)、『国の慣習』(The Custom of the Country, 1913)などがある。短編の書き手としての評価も高く、近年日本でも複数の短編集やアンソロジーが刊行されている。1937年没。 加藤洋子 (カトウ ヨウコ) (訳) 翻訳家。日本ユニ・エージェンシー翻訳教室講師。レスリー・シモタカハラ『リーディング・リスト』(北烏山編集室)、ハンナ・ケント『凍える墓』、デレク・B・ミラー『白夜の爺スナイパー』『砂漠の空から冷凍チキン』(以上集英社文庫)、サラ・ボーム『きみがぼくを見つける』(ポプラ社)、タヤリ・ジョーンズ『結婚という物語』(ハーパーコリンズ)、カーマ・ブラウン『良妻の掟』(集英社)、ケイト・クイン『戦場のアリス』『亡国のハントレス』『ローズ・コード』『狙撃手ミラの告白』『不死鳥は夜に羽ばたく』(以上ハーパーBOOKS)など訳書多数。八ヶ岳山麓の森在住。 A5変形判 縦480mm 横208mm 厚さ32mm 480ページ 価格 3,600 円+税 3,960 円(税込) ISBN978-4-911068-03-8

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