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服部真里子『遠くの敵や硝子を』

2,310円

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夜をください そうでなければ永遠に冷たい洗濯物をください 短歌はわたしではなく世界を震わせるのか。 この歌集を読んで、初めてそう思った。 世界が震え、震える世界の中にいるわたしが共鳴する。 そうか、そうだったんだ。 ――金原瑞人 五首選 わたくしが復讐と呼ぶきらめきが通り雨くぐり抜けて翡翠(かわせみ) 灯のもとにひらく昼顔おなじ歌を恍惚としてまた繰りかえす 水仙と盗聴、わたしが傾くとわたしを巡るわずかなる水 つばさの端のかすめるような口づけが冬の私を名づけて去った 神を信じずましてあなたを信じずにいくらでも雪を殺せる右手 著者プロフィール 服部真里子(はっとり・まりこ) 一九八七年横浜生まれ。早稲田短歌会、同人誌「町」の結成と解散を経て、未来短歌会に所属。第二十四回歌壇賞受賞。第一歌集『行け広野へと』(二〇一四年、本阿弥書店)にて、第二十一回日本歌人クラブ新人賞、第五十九回現代歌人協会賞。 http://www.kankanbou.com/books/tanka/gendai/0337

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