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惟任將彥『灰色の図書館』

1,870円

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本は友だち、本は自分をうつす鏡、本のちからを信じる 真の文学青年が詠う世界は、静謐でつらくなるほどうつくしい。 (林和清) 【著者プロフィール】 惟任將彥(これとう・まさひこ) 1975年、兵庫県加古川市に生まれる。歌人、日本語教師。 近畿大学文芸学部在学中に塚本邦雄ゼミに所属、作歌を始める。 歌誌「玲瓏」会員。 2018年、第28回玲瓏賞受賞。 【5首】 窓に星座の映る真夜中本を読むわれもいつしか本と変はりて おしやべりで猫背のキャッチャー知つてるぜおまへほんとは猫なんだらう 時間を守るひとたち出来事を優先させるひとたち暮すこの星 北極星(ポラリス)は四三一光年 この星の百年後の安全 最後の力振り絞りたるごと指折り曲げて軍手はありき

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